(16)伊邪那岐命いざなきのみこと(17)伊邪那美命いざなみのみことが亡くなってしまったことを嘆きました。

「愛しい我が妻、(17)伊邪那美命いざなみのみことよ…」

我が子1一人の命と引き換えに、容易く失ってしまうとは思わなかった…」

と悲しみ、(17)伊邪那美命いざなみのみことの枕元を這い、足元へも這い回って泣き叫んだとき、その涙が落ちた場所に神が生まれました。
その神は、香山かぐやま畝尾うねおの木の下におられ、名を(77)泣沢女神なきさわめのかみといいます。

このようにして亡くなった(17)伊邪那美命いざなみのみことは、出雲国いずものくに伯耆国ほうきのくにの境にある比婆ひばの山に葬られました。

その後、(16)伊邪那岐命いざなきのみことは、腰につけていた十拳剣とつかのつるぎ2を抜き、子の(69)迦具土神かぐつちのかみの首を斬りました。

その時、剣の刃先に付いた血が湯津石村ゆついわむら3に飛び散り、神々が生まれました。

まず生まれた神の名は、(78)石拆神いわさくのかみ

次に、(79)根拆神ねさくのかみ

次に、(80)石筒之男神いわつつのおのかみ

合わせて三神です。

次に、剣の根元についた血も同じく湯津石村ゆついわむら4に飛び散り、神々が生まれました。

生まれた神の名は、(81)甕速日神みかはやひのかみ

次に、(82)樋速日神ひはやひのかみ

次に、(83)建御雷之男神たけみかづちのおのかみ、またの名を建布都神たけふつのかみ、またの名を豊布都神とよふつのかみ

合わせて三神です。

次に、剣のつか5に集まった血が手の指の間から漏れ出て、神々が生まれました。

生まれた神の名は、(84)闇淤加美神くらおかみのかみ

次に、(85)闇御津羽神くらみつはのかみ

この(78)石拆神いわさくのかみから(84)闇御津羽神くらおかみのかみまで、合わせて八柱の神々は、(16)伊邪那岐命いざなきのみこと6によって生まれた神々です。

また、斬られた(69)迦具土神7の身体そのものからも神々が生まれました。

頭から、(86)正鹿山津見神まさかやまつみのかみ

胸から、(87)淤縢山津見神おどやまつみのかみ

腹から、(88)奥山津見神おくやまつみのかみ

陰部から、(89)闇山津見神くらやまつみのかみ

左手から、(90)志藝山津見神しぎやまつみのかみ

右手から、(91)羽山津見神はやまつみのかみ

左足から、(92)原山津見神はらやまつみのかみ

右足から、(93)戸山津見神とやまつみのかみ

(86)正鹿山津見神まさかやまつみのかみから(93)戸山津見神とやまつみのかみまで、合わせて八神の神々が生まれました。

この時、(69)迦具土神かぐつちのかみ8を斬ったその剣の名は「天之尾羽張あめのおはばり」といい、またの名を「伊都之尾羽張いつのおはばり」といいます。

<比定地>

上に戻る

スポンサーリンク